期間限定の彼女



「愛ちゃーん!
ここへ黒霧のロック頼むわ」



いきなりですか。。。



よりによって
松浦さんの隣のテーブルの
常連の斉藤さんが
あたしを呼んだのだ。


もう ここは 開き直るしかない
バレたら バレた時!


そう思って 堂々とした態度でいた。


「お待たせしましたぁー」


普段より声のトーンを上げて
とびっきりの笑顔を 振り巻く。


「おっ!愛ちゃーん 今日も元気だねぇー
愛ちゃんのその笑顔を見るために
来てるんだから!
愛ちゃんは オレの心の癒しだよ」


「もー!斉藤さーん
もう 酔ってんですかぁ?」


「酔ってなんかないよぉー」


・・・いつもの会話。


いつも こんなテンション。







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