期間限定の彼女


「菜摘…もう一度抱きしめていい?」


「・・・うん」


またあたしは 松浦さんの腕の中へ。


「この計画 一か八かの賭けだったんだ
まだ オレのこと思ってくれてると
聞いてたけど
本人に聞いたわけじゃないだろ?
心変わりしてたら・・・って」


「さっきは 自信あったって言ってたのに
コロコロ変わるんだ」


「今のが本音
菜摘の両親を巻き込んでさ
でも 良かった!上手くいって」


抱きしめる手が強くなった。


「ねー松浦さん…
痛いよぉー」


「なぁー さっきから松浦さんって?
いつまで そう呼ぶの?」


「だってぇー」


「ちゃんと 呼べよ!」


「なんか 改まったら
恥ずかしい(///∇///)」


「何だよ~今更~」


「ねっ!尚輝」


「呼べるじゃん」


「ねっ!尚輝」


「何だよ」


「ねっ!尚輝」


「何!」


「キスして」







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