期間限定の彼女


ここへ 座れと開けられた席は
松浦さんの横!


顔を 見られなくて済むからいいかぁー…。


でも 隣ってどうよ?


あたしの 心臓の音が 聞こえるかもしれない
そのくらいドキドキしてる。


「名前何て言うの?」


「愛です!」


「愛ちゃんかぁー可愛いねぇ
年はいくつ?」


目の前のしつこいオッサン 仁科さんに
質問攻め。


ちょうどその頃
松浦さんと仁科さんの隣の人の
難しい話は 終わったようで
あたしたちの会話に 参加し始めた。


「いくつに見えますかぁー?」


「えーとぉー!20歳?」


「ざんねーん!22歳ですぅー
若く見られて 嬉しいな」



正解は 間もなく21歳だけど 
そこは ホントの年を 言うと 
何かとヤバイから
22歳だとうそついた。












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