期間限定の彼女
条件
*****条件*****
いつもと変わらない朝なのに・・・。
後ろめたさのある あたしは
会社へ行くと思うと
なんだか 気が重い。
それに輪をかけ
「菜摘!朝飯ぐらい食って行け!」
朝から父の怒鳴り声。
ご飯?
それどころじゃないんだってば!!!
父は今警備会社で 借金返済のために
アルバイトしてる。
スーツを来て 大きな態度で居た生活とは
正反対で 回りの目を気にしながら
旗降りの仕事。
だからと 言って 外で小さくなってる分
家庭での態度は 超デカイ。
それが 余計にまた腹が立つ!
あたしだって 協力してるじゃん!
あんた一人で頑張ってんじゃないわよ!
だから あたしも
「欲しくないんだから 食べようが食べまいが あたしの勝手でしょ!」
と 言い返すのだ。