館の少女
それは、携帯だった。
すぐ手に取り、電源を入れた瞬間…
画面から白い腕が出てきた…
腕は私の首をつかんだ
「ぃ……」
抑える手はだんだんと強くなり、
苦しくなってきた
うっすらと、目を開けながら…軽く周り
を見る
携帯から出てきた白い腕が白くてライト
がわりになってよく見えた…
私は、周りを見た瞬間…
死ぬ時がきたと感じた
だって…
そこには、血まみれで体の一部がない家
族や友達、ペットが輪になって、私を囲
んでいたんだもの…
そして、
『実華〜さぁ、一緒に行こう』
「ぃ……いやーーーーーーッ!!!!!!!
もうやめてぇーーーーッ!!!!!!!!!!!!!」