金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
しばらくして、
また俺の携帯が鳴った。


ピリピリ…ピリピリ…


今度は知らない番号から着信だ。


ヤベエ…懍から?


ちょっと期待したりして…


「歩、顔!にやけてる…」

「…るせえ。仁!」


今、すっげえドキドキしてんだよ!


なんて言えない。
バレたら終わり。


だから冷静を装って電話に出た。


「はい。」


『あ、あの懍です。』


きたきたきたー!!


「懍か。どうした?」


『えっと、この間助けてくれたお礼をしたくて。』


「お礼?
お礼なんていいよ。」


『いや、えっと、
友達が歩さんに会いたいって言ってて…
ダメですか?』


「友達…ね…」


友達…
予想以上にショックでかい。


目の前の二人は
今にも吹き出しそうな顔をしてやがる。


テメエ等…
ぶん殴るぞ。


『あの…歩さん?』


「あ…うん。いいよ。
どこで会う?」


『じゃあ、駅前のケーキ屋さんはどうですか?』


「わかった。
じゃあ、今から行くな。」


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