金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
「だあーッッ!疲れた…」


やっと倉庫に入った俺は、幹部席のソファーにダイブ。


「なんか、歩げっそりしてんな。」


「仁、テメエのせいだ…」

「あんだけいたら、俺にも手に終えねーもん。」


終えねーもん。じゃねーし。

ったく…



「なーなー!!
お前罪なやつだな!」


疲れてる俺に、容赦しない皐月。


「何がだ…」


「中学生のピュアな子をフルなんて!」

「お前コクられたの?」


「マジ告白。
つか、皐月見てたのかよ?」

「うん♪」

うん♪じゃねーわ!!

「俺は、懍が好きなの!
フルのは当たり前だろ。」


「歩が本気だ。
こりゃ何があろうが無理だな。歩の意志は変わらねえ。」


「当たり前だ。
懍以外なしだから。」


「ふーん。
けど、あの子の親もお前が欲しいんだろ?有名な湯沢グループのお前に近づきゃ、自分の会社も成功するもんな。」


「だろーな。
だから、余計嫌なんだ。
あの子は…」




それに…
一応、懍の友達なわけだし。

下手に突き放せない。


だから余計厄介なんだ。





< 34 / 84 >

この作品をシェア

pagetop