金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
「今はデート中なんだよ。お前等の相手してらんねーんだ。今度してやるからさっさと散れ。」


「くそ…なめやがって…」

そう言うと、ブンッと拳を歩に振るった。


「歩!!危ない!」


思わず叫んだけれど、
歩は簡単にその拳を掴んだ。


そしてさっきより更に
低い声で言った。


「スピードがおせえんだよッッ…雑魚が。
この手、握りつぶしてやろうか?」


「ウッッ!!グアッ…」


歩はただ、相手の男の拳を掴んでいるだけなのに、
男は苦痛に顔を歪めた。


そして、

もうひとりの男が歩に殴りかかろうとすると、

歩は足で蹴り飛ばした。


「グハッ…」


あっという間に、男ふたりはうずくまった。


「この続きは、たっぷりしてやるよ。
毒蛇は終わりだな。」


そう吐き捨てた歩は、
いつもの姿とはまるで違った。


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