金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
「凛、大丈夫か?」


私に駆け寄る歩は、
優しい顔をしている。


「歩、ありがとうね。」


そう言えば、金色の髪の毛をくるくるした。


ちょっと照れてるのかな…


「ごめんな。
こんなとこ見せたくなかったんだけど。」


「怖くなんかないよ?
歩は、やっぱりいい人だから。
でも、この人たちケガしちゃったから絆創膏張らなきゃね。」



持っていた絆創膏を
うずくまる人たちに張った。



すると、歩がククッッと笑った。



「凛は、本当に純粋だな。こんなことする子、多分凛くらい。」


「え?おかしいですか?」


「んなことないよ。
凛みたいな子がたくさんいたら悪いやつがいなくなるかもな。」


なんて笑って、
ふわりと優しい手が頭を撫でた。



ドキッ…



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