金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
俺は、凛に電話をした。


メールより声が聞きたかったから。



すると…


『ふぁあい…』


受話器越しから眠そうな声が聞こえた。

時刻は夜、11時。

もう寝てるか?

「わりい。寝てた?」

『……塾から帰ってきて
寝てた…』


「そっか。
わりいな。声聞きたかったから。寝てたなら切るな。」


『ううん。
歩からせっかく電話かけてきてくれたから大丈夫!』


「本当に大丈夫だから。
眠いなら寝ろよ。」


『いいったらいいの~』


「そうか?
凛から連絡なかったから嫌われたかと思った。」



『そんなことないよ!
歩は好きだよ!』


好きか。
凛にとっちゃ、友達とかそーゆうのだろうな。


けど、嫌われてねえなら
いっか。


「凛、今日は学校いったか?」

って、当たり前か。


『歩とは違うもん。』


「だな。」


『歩はちゃんと行った?』

「ちゃんと行ったよ。
昼からだけど。」


『あ~さぼりはいけないんだ!
ちゃんといきなさい。』


「クククッッ…
凛に言われたら行かなきゃだな。」


『そうだよ!!
歩~あのね…』


「ん?」


『やっぱり…眠い…』


「クククッッ
わあった。じゃ切るな。」


『おやすみ…スースースースー…』


あ…寝た。
よっぽど眠かったんだな。


俺は小さくおやすみを言って電話を切った。



ふっ…
やっぱりかわいいやつ…


あ~あ~


凛に会いてえな…



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