金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
「夏ちゃん…」


「来ちゃいました♪」


この間ふった女の子…
泣かしたのに懲りてないんだ…


つうか…凛は?


「夏ちゃんひとり?」

「ひとりですけど。」


あからさまに不機嫌な顔をする。


「凛、一緒に来たんだろ?」


「はあ…
凛なら軟派されて着いて行きましたよ。
そんなふしだらな女のどこがいいんですか?」


「凛は、ほいほい着いてくような女の子じゃねえよ。まさかさ、声かけられて置いてきたんじゃねえだろうな。」


わざと、低い声で言うと
瞳が揺れた。


図星か…



「悪いけど、友達を見捨てるような女の子は無理だから。
凛はキミのこと本気で親友だと思ってんだよ?」


「別に私は…」



「とにかくキミは最低だよ…」


そう吐き捨てて、
俺は慌てて教室を出た。



凛に電話をかけるも…


繋がらない。



凛…頼むから無事でいて…



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