金龍副総長×天然お嬢様 ~今日も俺は、恋愛中毒~
プライベートルームには
ベッドがある。


「何でベッドがあるの?」

「んー、ほら仮眠とかさ。」


半分あってるけど
半分嘘。


「凄いね。」


「ハハハ。」


笑うしかできねえ。


純粋な凛には言えねえよなー。


「凛、泣いてた理由聞いていいか?」


「あのね、夏ちゃんは
歩が好きなんだ。
だけど、私も歩が特別なの。」


「特別…?」


「好きとかそーゆうのはまだわからない。
でも、私は歩と離れたくないんだ。
私が私でいられる居場所をやっと見つけたの。」


これって…告白?


いや、まだはっきり聞いてないから違うよな。


「それで?」

「それで、夏ちゃんにね
言ったんだ。
私の気持ちを。そしたら…やっぱりわかってくれなくて。
でもね、皐月に言われたとうり自分のしたいようにしたらすっきりしたんだよ。」


でも、きっと、辛いよな。


「凛、大丈夫。
俺がぜったい守るからさ。
よく頑張ったな。」



今まできっと、自分の気持ちを言わずにいた凛。
相手に合わせてるだけ。


けどそれって本当の友達ではない。


自分の気持ちぶつけあって、わかりあって…

きっと、そーゆうのが
友達なんじゃねーかな。


俺には、仁と皐月がいる。

凛にもきっと、いつか
そーゆうやつが必ず来るから。


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