同期が急に変わったら…。〜将生side〜
『寝るか?』
『うん。』
歯磨きをして、
先にベッドでいずみを待つ。
後から寝室に入ってきたいずみ。
『もう布団あったかくなった?』
『俺は湯たんぽか。』
『いいね、それ。』
『お前が湯たんぽ。』
ベッドに入ってきたいずみを
俺の全身で包み込んでやる。
まだ涙目のいずみに、
優しく軽いキスを落とす。
『泣き虫。』
『めったに泣かないんだよ?』
『ああ。あんまり見たことないな。』
『でしょ?
女の武器みたいでイヤなんだもん。』
『ハハハっ。お前らしい。』
『引いた?』
『全然。』
『良かった〜。』
可愛かったよ。
わんわん泣くお前も。
プロポーズしたら
マジで号泣すんじゃねーか?
嬉し泣きなら
恵梨香も許してくれんだろ?
いや、褒められるか。
『将生、あったかい。』
『そうか?』
『うん。よく寝れそう。』
『ハハっ。じゃあ寝ろ。』
『うん。将生、おやすみ。』
『ああ。おやすみ。』
今日もいずみを抱きしめて、
俺もぐっすり眠った。