同期が急に変わったら…。〜将生side〜
バカ。


俺の部屋で、

いや、俺達の部屋で迎えた初夜。

なんか、エロい言い方だな。

まあ、何もなかったわけじゃないが。





いずみは疲れ果てたのか、

俺がいつも一人で眠るベッドで

ぐっすり眠っている。

俺の腕の中で。






夕食を食べて、

風呂に入り、

二人でベッドに横になった。




いつも二人で眠るいずみのベッドとは

少し違う雰囲気に

熱くなりすぎた。




どれだけ愛しても

もう満足だ、とはならず。




俺のものになったいずみを、

まだ欲しくて欲しくてたまらなかった。





今夜のいずみは、

何度も何度も

『将生。』

と俺の名前を呟いた。




それにキスで答えてやれば

ひとつになりながら

俺に抱きついてきたいずみ。




いずみの肌が俺の身体に

ピッタリと合わさって

柔らかい感触で埋め尽くされる。





いずみを俺のものにして良かった。

今となれば、

なんでこんなに時間をかけたのか、

自分の馬鹿さ加減に呆れる。




いずみのいない生活なんて

想像もしたくない。





そんな大事ないずみ。

強く強く抱き合って

深いキスをして



『いずみ、好きだよ。』



と、何度も愛を囁いた。






愛してるよ。






まだ言っていない言葉。





俺がこんなにお前を愛してるなんて

こいつは、わかってるだろうか。





どんな夢を見てるのか、

俺に身体を寄せて

スヤスヤ眠っている。





この晩、

俺はしばらくいずみの寝顔を

見つめていた。




時々、軽いキスをしながら。



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