同期が急に変わったら…。〜将生side〜


日曜日、

朝はゆっくり起床。




買い物に行って、

昼飯を食べて、

部屋でのんびり過ごす休日。





夜には

俺は、いつもの仕事。

悪いと思うが、仕方ない。

いつもこんな感じだ。






今の仕事が終われば、

少し落ち着く。




来月の部下の評価の時期までは

少し余裕が出来そうだ。





洗濯物をたたむいずみに、




『いずみ。いつも悪いな。
これ終わったら少し落ち着くから。
ドライブでも行くか。』


『ほんと?やった!行きたい!
どこ行こっか?
あー、待って。雑誌持ってきたかな?』




今、たたんでいたシャツを

ポイッと手から離して、

いかにも嬉しそうに

旅行雑誌を探し出した。





そんなに嬉しいのか?

ただのドライブじゃないけど?





『いずみの実家でも行くか?』

『えっ?ウチ?えっ?』




何、驚いてんだよ。

どうせいつかは行くんだ。




いずみの実家は、

隣接する県で高速なら1時間で行ける。

渋滞が無ければ、もっと早い。




『そうだよ、お前んち。
一応、挨拶しておくから。』

『本気なの?』

『こんな事、冗談で言えるかよ。』

『……。そう?
じゃあ、お願いします?』

『なんで疑問形なんだよ。
ちゃんと挨拶するから。
いつ行っていいか聞いておいて。』

『…わかった。いつならいいの?』

『早い方がいい。
一緒に暮らすのに、
無視するわけにはいかないだろ?』

『将生。大人だね?』

『30だぞ。当たり前だろ。』

『……ありがと。』

『はいはい。』





こいつ、親にちゃんと話してんのか?

この感じじゃ、何も言ってねーな。




………俺もか。




オヤジに電話しとくか。




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