同期が急に変わったら…。〜将生side〜
飲み終えて、
いつものように
いずみのマンションでコーヒーを飲む。
さて、
あまり言いたくはないが
仕事の事だ。
企画課の事を伝えなければな。
俺は、
コーヒーを目の前に置いて
タバコに火を付けた。
いずみが
出来るだけ
この話を重くとらないように
気を配り、サラっと企画の話をした。
企画課がいずみを欲しがっている。
行きたいなら、推すと話した。
ただ、
営業をやりたいなら、
渡さない、とも伝えた。
どうするかは、いずみ次第だ。
いずみが企画課に行きたいなら、
もちろん俺は応援する。
いずみなら、
企画課でも充分にやっていける。
いずみのする仕事は、完璧に近い。
書類の作成は正確で早く、
まとめ方もわかりやすく纏める。
その作業には、センスさえ感じる。
おそらく、
企画でも
いずみは頼られる存在になるだろう。
だが、
いずみは、
営業が好きだと答えた。
内心安心した。
ホッとして、
いずみは営業に合っている、
と、上司としての見解を述べたら
『将生、なんか気持ち悪いわ。』
と言われた。
このやろー。
『お前っ、地方とばすぞっ。』
と、少しビビらせたら、
速攻で素直に謝った。
ククっ。
相変わらず、俺のツボだ。
俺のそばから離すつもりねぇから。
お前が営業にいたいなら、
俺は絶対渡さねぇよ。
この仕事の話を言い終えて、
俺は次の行動へと進める事にした。