同期が急に変わったら…。〜将生side〜
ねえ。
朝。
なんだ?
頭の上でジリリリーと音がする。
いずみがゴソゴソと動きだした。
『ん〜、いずみ?』
眠い目を開けると、
かなり近くにいずみの顔があった。
寝ている間に
いずみは俺の方に向きを
変えてしまったらしい。
やたら、アタフタしているいずみ。
俺と目が合うと、
慌てて身体の向きを変えようとした。
俺は、
いずみの首の下に素早く手を回し
いずみの腰にあった手に
グイッと力を入れた。
いずみの肩を抱き寄せて
ついでに足も挟んでやった。
俺にすっぽり包み込まれるいずみ。
朝から、こいつ可愛い。
離してやらない。
カーテンからは
まだ眩しい日差しは感じられない。
まだ、早いのか?
何時に目覚ましかけたんだ?
『将生?起きる?』
『いや。まだ寝る。
いずみも寝ろ。まだ、早いんだろ?』
『……。うん、まだ、5時。』
『お前、早起きだな。』
『………。』
こんなに早く起きてなにすんだよ。
まだいずみを抱きしめていたい。
後ろからじゃなく、
向かい合ったいずみを。
っつうか、
まだ眠い。
『将生、何時に起こそうか?』
『起こすな。』
『はいはい。』
いずみをしっかりと抱き寄せて
もう一度、
眠りについた。