同期が急に変わったら…。〜将生side〜
こいつには本当に苦労させられる。
ちょっと一服したい。
タバコを吸いながら
気を落ち着かせていた。
いずみは、
出掛ける準備をしながら、
パンを焼いて
簡単な朝食を出してくれた。
『食べよ?』
『ああ。悪いな。』
『今更何言ってんのよ。』
『そうだな。』
『こんなのしか無いけど。』
『いや、充分だけど?』
いずみはいつものいずみだった。
ただ、俺は、
こうしていずみと一緒に
朝食をとるシュチュエーションに
少しだけ心が高揚していた。
前にも、いずみの部屋で
ずっとこんな生活が出来たら…と、
漠然と感じた事があったが。
今も、
そんな感覚に襲われていた。
先の事なんて、
考えもしない俺が、
いつか誰かと
毎日朝食をとる事になるとしたら
それは、多分いずみだと。
そう思った。