同期が急に変わったら…。〜将生side〜
ふぅ。
腹も満たされ、
買い物も終わったらしいいずみは、
『帰る?』
と、聞いてくる。
そうだな。
もう、帰るか。
明日は、部課長のゴルフがある。
朝は早い。
アウトレットから、
いずみをマンションまで送ってきた。
帰りの車の中で、
いずみは、
『運転させてよ。』
と、しつこかったが、
『次、お前が運転しろ。』
と、
次もまた何処かへ行くという事を
さりげなく匂わす。
自宅マンションに戻り、
少し仕事をしてから、風呂に入った。
今日は、早めに寝る事にした。
ベッドで一人、目を閉じる。
昨夜のいずみが思い出される。
俺のこの腕の中で
いずみが居たんだと思うと
心が温まる感じがした。
かなり動揺している様子だったが、
頑なに拒否もしなかった。
抱きしめた感触が
俺の中に記憶されている。
いずみに俺を意識させようと
動いているのに、
俺の方があいつの温もりを
忘れられない。
動き出したら加速するばかりだ。
もう、いずみの顔が見たい。
もう会いたくなる。
さっきまで一緒に居たのに。
また、いずみを抱きしめて眠りたい。
重症だな。