同期が急に変わったら…。〜将生side〜



日曜は、早朝出で、

部課長ばかりでゴルフ。





企画の部長も一緒だ。





昼食の時に向かいに座った。





『藤森、桐谷の件はどうだ?』






いずみの異動の事だ。





『はい。
やはり、桐谷はまだ営業に
残しては駄目でしょうか。』


『そうか。
彼女は必要なんだろうがなあ。
うちも欲しいんだよ。』


『ですが、
本人も営業が好きだと言ってます。』


『桐谷もか。
いや〜、困ったな。
うちの部下たちも懇願してるからな。』


『そうですか…。』


『桐谷は、人気があってな。
仕事も出来るらしいが、
人柄がいいだろ?』





いずみが人気?

恵梨香の話は、

満更ウソでもなかったか。





『そう…ですね。いいヤツです。』


『ほう。いいヤツか。
そう言えば、藤森、お前同期か?』


『はい。同期です。』


『まさか、だが、恋人か?』






今は違うな。






『いえ、違います。
友人としては、仲は悪くないですが。』


『ハハっ。そうか。
まあ、ウチもなかなか折れんぞ。
もう少し考えてくれ。』


『わかりました。』






部長、かなりしつこいな。

今度、正式に断り入れとくか。






今は、まだ渡せない。




< 42 / 163 >

この作品をシェア

pagetop