同期が急に変わったら…。〜将生side〜
『藤森課長。』
『はい。』
後ろから、俺を呼ぶ声に振り返る。
さっきの秘書課の子か?
視線が痛かった子だ。
その子は、
俯き気味で、
しかも、いかにもはにかんだ顔で、
『あの、えっと、食事終わられたら、
少しいいですか?』
マジか?
今か?
勘弁してくれよ。
『……ああ。』
イヤな予感は当たったようだ。
『桐谷さん、よろしいですか?』
その子は、
いずみに断りを入れている。
いずみもいずみで、
ごゆっくりどうぞ、とか言ってるし。
ふざけんなよ。
俺は、お前で手一杯なんだよ。
めんどくせえ。
まだ、いずみと話したかった。
邪魔された気分だ。