同期が急に変わったら…。〜将生side〜
いかにも仕事の話のように、
さっきの呼び出しについてを
いずみに報告した。
『お昼に言ってた件、断ったから。』
いずみは、ポカンとしている。
おいっ。
仕事の事じゃねーよ。
鈍いヤツだな。
少しして気が付いたらしく、
また詳しく教えろ、と
丁寧な口調で言っている。
『さっ、行ってこい。』
いずみが
オフィスを出て行くのを見てから、
俺はまた仕事に集中した。
この日は、
遅くまで残業になった。
自宅マンションに帰り、
明日からの出張の準備を済ませた。
着替えは、
一日分多めに、トランクに詰めた。
俺は、先を考えて準備してるんだ。
いずみは、
ちゃんと電話してくるだろうか。