同期が急に変わったら…。〜将生side〜
今日の福岡支店での仕事も会議が主。
本社の業績報告、課員教育なども含めた
俺のプレゼン。
後からテシさんにダメ出しをされ、
まだまだ自分の未熟さを痛感する。
ここに来る度に
また一つ学び、成長させられる。
本社での忙しい毎日に、
雑になりかけた自分を一掃した。
本社に戻ったら、
やるべき事がまた増える。
ホテルに戻って、
直ぐにでも取り掛かりたい。
今日は、
福岡支店の営業部の女性社員も
参加するからと、
また飲みにも誘われたが、
丁重に断り、ホテルに帰って来た。
テシさんには申し訳なかったが、
『相変わらず、仕事の鬼だな。
まあ、それでこそお前だ。
どんどんやれ。』
と、背中を押された。
よし、やるか。
何時間、
パソコンと向き合っていたんだろう。
気が付けば、深夜だった。
……。
いずみ、電話してこなかったな。
昨日電話したから
今日はしないつもりか。
でも俺は、今日も声が聞きたかった。
毎日連絡を取り合うヤツらなんて、
俺には理解できなかった。
忙しく時間がない俺には。
違うんだよな。
時間は作るんだ。
ほんの僅かな時間くらいは作れる。
声が聞きたくて、会いたいなら。