儚語り
感知ができなかったのは、神力を一時的に消していたからだと空白が教えてくれた。



もう神命を使い、声も使い、今は神様何かじゃないただの人だ、と笑った。



“鬼火、いつまでも一緒だ。死ぬ事は終わりじゃないし、またいつでも会えるよ。

えーと……またな!鬼火なら絶対、希望創れるから。負けるな!”



声は途絶えそれっきり空白の声が聞こえる事はなく、もしかしたら幻聴かもしれない。



それでも、今の鬼火にはそれが嬉しかった。






「……またな、空白」






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