不良執事と仮面オジョーサマ。
「五十嵐さん。この間のピアノのコンクール優勝おめでとう」

「ありがとうございます。存じ上げてて下さったんですね?嬉しいです!」

ニコリと笑って差し上げると相手の方も嬉しそうに笑う。

「ま、間近で五十嵐さんの笑顔を見てしまいましたわ!」

と騒ぎながら。


今の話を聞いて周りも騒ぎだす。

「五十嵐さん優勝ですか?すごいですわ!」

「コンクールがあるなら言って下さればよかったのに」

「この前はバイオリンのコンクールで優勝してらしたじゃない!」

「当たり前よ!だって五十嵐さんは







完璧なんだから!!」





そう。私は完璧だ。正確には完璧を‘作って’いる。
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