き み と
私の両親は 忙しい人たち。
家族三人で揃った こと は
片手で足りるほどしか なかった。
でも
私は 家庭 を知らなくて
教えてくれる人が いなくて
そういうもの だと思っていた。
そんな両親は
勝手に 私を置いて
二人とも しあわせになった
別々の 道 で。
お互いが 知らない
別々の 人たちと。
置いて行かれた 私は
もう それから ずっとひとり
もう10年以上続く
その 環境は
私にとって あたりまえで。
そう 心に 思わせていた。