き み と
つい アオイ君に
心を 漏らしてしまった 日。
あの後の 夏休み
アオイ君 とは何回か遊んだ。
家に 招待されたりもした。
アオイ君 の家は
にぎやかで あたたかくて
とても 居心地が よかった。
彼の存在が 私にとって
どれくらいなのかは
もう 私にとっても 未知だった。
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学校が 始まってから
すぐに テストがあって
球技大会 があって
そして 1年で 最大のイベント。
学校祭の 時期になる。
私 と 彼 が
一緒に いる ようになってから
もう 3ヶ月。
隣に 彼がいると
少しだけ 安心した。
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「陽奈、そういえば林田先生にまた呼んでこいって言われたけど…学校祭、どうする?」
遙香(はるか)ちゃん は 私の 親友。
同じ 中学校出身で
性格は正反対だけど
私を 理解してくれる 子。
「…描く。」
「じゃあ今日の放課後、一緒に行こうか。」
一回 頷くと、
遥香ちゃんは小さく 笑う。
そして 私たちは
昼食を 食べるために
みんなの輪に 入った。