き み と

クラスの子たち は

みんな 元気 な子で


こんな 私を受け入れてくれる。



今日も7人くらいで 机を合わせて
昼食をとろうとする。




そのとき 私の携帯が 震えた。




『FROM:アオイ君
 今から来れますか?』





「やるなーアオイ君。陽奈、行っておいで」



私の 携帯を 横からののぞいていた
遙香ちゃんが 私に言う。



私は 頷くと、
開けようとしていたお弁当箱を抱えて
いそいそと 教室を出た。




「いーなー柊ちゃんラブラブでー」
「あたしも彼氏ほしいっ!」
「あんたはいるでしょ。」
「だって他校だもん〜」




みんなの話が 聞こえてきて

私の 足も 少し軽くなった。





人がたくさんいる 廊下をすり抜けて
階段を のぼる。





ドアを開けると


青空が広がっていた。




「あ、先輩。」



誰もいない 屋上の真ん中に
一人で胡座をかく アオイ君。

その隣に 小走りで行って座る。




「誰もいないの 珍しい…ね。」

「貸し切りですね!」


「ん。」



アオイ君 の笑顔を見て

私も 少し笑った。



私を 待っていた様で
私がお弁当を開けるのと 一緒に
彼 も焼きそばパンの袋を開けた。





おいしそうに頬張る 横顔。
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