き み と
―――――――。
「ふぅ……でき…た…。」
「おつかれさまです。」
っっっっっ―――!!!
また 椅子から少し 飛び上がる。
「すいませんっ!」
いつの間にか アオイ君が
私の すぐ横に 座っていた。
「だい……じょうぶ……。」
私は 心臓を落ち着かせる。
「今…何時?」
「んと…。」
彼は 携帯を開く。
「7時…ちょっと前です。」
「そっか………。」
私は 絵 に目をやった。
海 の 絵
水色 の 海面
オレンジ の 空
黄色く光る 砂浜
これが わたしの こころ………
「先輩の絵………変わりました?」
驚いて アオイ君を 見る。
「あ……いや、先輩の絵、3、4枚しか見たことないんですけど……去年の、文集についてたのとか…。」
私の 絵が 変わった?
わたしが かわっ た ?
「……どんな…風に…?」
「なんて言うか…
…明るくなった、って言うか…。」
彼の言葉を ひとつひとつ
噛みしめる。
私の 絵 に向けられる ことば
私の こころに 向けられる ことば