甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*
「ぅん………ん?」


いつの間にか眠ってしまったようで
目を開けるとサトルさんが
肘枕を着いて私を見下ろしていた。


「うひゃっ!」


「お前さぁ、
目覚めに彼氏の顔見て
悲鳴はねぇだろ。
そこは、゛いやん、ダーリン見ないで゛
とかなんとか言えねぇのかよ。」


言えるわけない。


にしても…さっきから
この距離感、とても近いんですけど。


「もぉ…そんなに近くで見ないでください。
恥ずかしい……です……。」


「恥ずかしい…ってお前さぁ、
もっと、すげぇことしてたじゃん。
例えばーーー」
「言わないでぇーーーっ!」


一瞬にして
あんなことや、こんなことの
記憶が蘇り、顔が熱くなる。


そうだ。
私、サトルさんと……
結ばれたんだった。


急にその事を実感して
更に顔が熱くなる。


「お前、顔真っ赤。」


ニヤリとしながら言うと


「まぁ、そんなとこが
可愛くてたまんねぇけどな。」


チュッ


軽く口付けられる。


「っ//////////!」


うっ、うぅ〜
サラッと照れてしまうことを……。


なんか、調子くるっちゃう。


「なぁ?」


「な、何ですか?」


「俺の側に、ずっといろよ。」














ん?
それ……
どういう意味だろ?


「お前、意味分かってねぇだろ?」


「アハハ……」


と、
曖昧に誤魔化す。


「だから、
今すぐ返事はいらねぇけど
この先も俺の側にいてくれって
つまりはーーーー」












「俺の嫁さんになれ。」









< 152 / 192 >

この作品をシェア

pagetop