甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*
オレノヨメサンニナレ……?


頭の中でその言葉が
リフレインする。


「まぁ、お前には
急すぎる話かもしれねぇけど
俺の気持ちに迷いはない。」


何て言葉を返せば良いのか
分からなくて
ただ、じっとサトルさんを見つめる。


「和菓子職人として
まだ一人前とは言えねぇけど
お前が側で笑ってくれてたらーーー
お前が俺の作った和菓子を食って
幸せそうな顔をしてくれてたら……
俺はこの先も…
この櫻やを背負ってやっていけそうな
気がするんだ。」












そんな……
そんな風に思ってくれてたんだ……


サトルさんは返事は
直ぐじゃなくてもとかいうけれど
答えなんて既に決まっている。


私こそ、サトルさんの側に
ずっと、ずっといたい。


力不足かもしれないけど
笑って側にいることは出来る。


だって……
サトルさんが側にいるだけで
こんなにも







心が幸せな気持ちで満たされていく。









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