甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*
「ごめんっ……春川さん、
この埋め合わせ必ずするからっ、ゲホッ
なんなら、春、川さん、だ、けでも、ゲホッ
ダチにゲッホッ、迎えに行かせるし……ゲホゲホッ」



結局、BBQはお預けとなった。
と言うのも、坂下さんが風邪を引いてしまったのだ。


「気にしないでください。坂下さんが行かないなら私も遠慮します。」


「だけど……ゲッホッ」


「いえ、本当に大丈夫です。正直言うと外で食べるのとか苦手なんですよ。ていうか、坂下さんこそ大丈夫ですか?もしかして連休に入ったから病院に行けてないですよね?」


「うーん……、まぁ、俺はいいょ。なんとか、す、る、し……ゲホゲホッ」


「本当に?」


「うん、ありが、と、……じゃ…」



ツーッ、ツーッ、ツーッ……


そのまま、電話は切れてしまった。









さてと、


急に予定がなくなっちゃった。


うーん、ショッピング行く?
その後、一人でお洒落なカフェでランチ?
とか?


って、大型連休に一人だとちょっと、寂しいよね。


それともやっぱりBBQに参加する?
マスターもいるし
一人で過ごすよりはーーーー


私は思い切ってBARのマスターに電話した。













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