幸せの神様。
「そこいらの女に失礼だろ」



「だってしょうがないじゃん、事実なんだから。」




肩まで伸びた髪を一つに束ねながら、笑っている燿。



「夢見て気分悪いのに、お前と朝から話すと尚更気分悪い。」



「ひどいな、てか俺のせい?」



なんて言いながら、頭を捻っている燿を部屋に置いて、凪は一階へ降りた。



「母さん、朝食いらない。」



「ダメよー!!おにぎり食べながら行きなさい!!」



とおにぎりを持たせる母親



「おばさーん、俺もー」



はいはい、と言いながら、母親は燿の分もしっかり準備していた。


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