幸せの神様。
とても、歩きにくそうに見えるのに



その足取りはとても軽やかで



ここは、ルイが初めて立った場所



ルイが初めて、名前を呼んでくれた日



ルイが派手に転んだ坂道



色んな場所に俺を案内してくれた



そのたび、涙が込み上げてきそうになって



必死に堪えながら



幸さんの後に付いて行った



「さすがに、疲れたね」



家に戻ってきた、俺と幸さん



沈黙が続いて、しばらくして幸さんが切り出した



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