幸せの神様。
「さっきから何?」



倖が不思議そうに俺に尋ねる



「ちょっと…俺先に帰るな」



そう言いながら走り出していた



にゃー



と、何だかヒルネが嬉しいそうに鳴いて



俺の胸は変に高鳴っている



走っていてドキドキしているだけなのか



突然知らされた現実に、ドギマギしているから?



いや…でも、この妙に胸が急くような



何だか不思議な感じ



俺は知ってる



“俺が”知ってる




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