幸せの神様。
何とも言えない空気の中で



俺は一人眉間にシワを寄せて立ち尽くしていた



「さ、ご飯の準備しましょ。」



と言いながら母さんは家の中に入った



「ルイ」



伏し目がちにこちらを向いて、怒られる前の子供のように身を縮めている



「怒んないから…」



「本当に?」



「本当に。」



「怒っとらん?」



「困ってる」



本当に、困ってる…



「凪のお母さんは、不思議な人やね、どこのどいつか分からん女を…娘って…」



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