幸せの神様。
お気にせずに



初老の男性が優しい笑顔でそう言った



「凪…この指輪、キレイ…」



顔を紅くしたまま、ディスプレイしてある棚の指輪を指した



「スイマセン、これ下さい」



「え、凪よかよ!!そんなつもりじゃなかけん…」



「街に来たのは、ルイに指輪買う為だったから、ルイが気に入ったのがあって良かった」



「なんで?」




「男よけ」



「誰も寄ってこんよ」



「寄ってこなくても、つけてて」



指輪を買って外に出ると薄暗くなっていた



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