幸せの神様。
「愛美、元気?」



「元気、元気だよー。でも、たまには息抜きさせてあげたいんだよ…旅行に行きたいなんて愛美は言わないけど、俺が連れてってあげたいんだ」



「…分かった」



やっぱり、言葉少なだけど、ルイはしっかり返事をした



「お兄ちゃん…いい?」



「ルイがいいならいいよ」



そう、素直に思ったから頭を撫でて言ったのに



「格好つけてますね、日下部先輩」



と冷めた目でサカキから睨まれ



「だよなー、あんなデレデレの顔も貴重だけど」



と倖から悪態をつかれた



< 258 / 458 >

この作品をシェア

pagetop