幸せの神様。
「おかえり、燿」



キスをした後にそう言ってニィっと笑った



「愛美…みんな見てる…」



燿が珍しく顔を赤くしている…



照れてる?



燿が?



確かに



俺も、倖も、トラックの運転手も、猫の親子でさえも見入ってしまったけれど



恥知らずだと思っていた燿が、照れてる…



頬を染めて恥ずかしがっている…



「燿、キモイ」



正直な俺の感想に、女は腹を抱えて笑っている



燿は、うるさいよーと言いながら顔を隠した



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