幸せの神様。
しばらくもせずに少女の元へ駆け寄った少年に




『凪ちゃん速いねー砂の上を滑ってるみたいだった』




と嬉しそうに言った



「そうか?」




『うん、ルイも走る!!』




「片足じゃ走れないだろ」




『ひどーい、気にしてるのに!!』



少女は病気で片足を失っていた。



それだけにとどまらず、少女の病魔は着々と体を蝕んでいた。




その病名は




白血病。




そして、今話しているこの時代にはまだ、白血病は知られていない。




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