幸せの神様。
「自分にも、歳の近い息子がいるって言った時…からだったかな…ルイが俺に懐くようになった。それまでニコリともしなかったけれど、不思議な程俺の指を握って離さなかった」



「すみません…」



と小さく謝るルイ



「帰る日に、俺から離れなくて、隆之さんがおいでっていくら言ったって離れなくて…隆之さんにこう言われた」



“いつか、ルイが独りきりになってしまったら引き取って欲しい。この島にいる限り独りきりになんてならないと思うけど、それでもルイが寂しいと思った時は、頼む”



ってねとルイの頭を撫でた



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