幸せの神様。
最初出逢った時は小麦色だった肌は、寒くなるにつれて白くなっていった



母さんが羨ましがってたっけ?



コートの袖をまくりあげて雪で遊ぶルイの腕を見ながらそんな事を思った



「霜焼けなるぞ」



「なったことなかもーん」



「そりゃ、島が暖かいからだろ」



「違うよ、血行の巡りがいいとです(いいんです)」



「見てるこっちが冷たいつーの」



それでも嬉しそうなルイを見ると勝手に綻ぶ自分の頬を止められなかった



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