幸せの神様。
信じたくもないあんたの存在は、俺の頭にこびりついてる



鬱陶しいけど



消えないんだよ



そんなに俺が苦しむのが楽しいのかよ



病院の前まで来て、雪が降り出してきそうな空を睨み付けた



ふと呼ばれた気がして病院の建物に目を向けると



ルイが窓から手を振っていた



さっきまでの苛ついた気持ちは消えて



心が温まるのを感じた



「なぁ、ルイ。俺…自分でもビックリする位、お前が好きだよ?知ってんの?」



聞こえる筈もないのに



手を振り替えしながら呟いてた



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