幸せの神様。
「仕方なくじゃないでしょーが!!親に行かせてもらってるのに、そんな言い方すんな!!」



「はーい…」



強いね、奥さん



なんだか面白くて笑えた



玄関の方から、



“お邪魔します!!”



と声が聞こえたかと思ったら



ピシャン!!



と勢いよく襖が開いた




「愛美ー!!?抜け出したって本当なの?!あのいけ好かない男が来たっての…も、本当…なのね…」



襖のすぐ側に座っていた俺



隣に見知らぬ女が立っているのは分かっているけれど、顔を上げたら間違いなく目が合ってしまうだろうから、下を向いたままケータイをいじっていた。



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