幸せの神様。
でも、何か変な感じがする



頭の隅で、何か鳴っている?



顔を上げてはいけないと思ったのは確かに俺で…



でも、何か違う



もっと



頭の…



心の…



奥の方で



“絶対、ダメ”



と警報が鳴っている気がする



「何、男ばっかりやん…気分悪ッ、帰る」



誰も言葉を発する間もなく、女は去って行った



「美人な子だったけど、誰?」



「私の幼なじみなんです。すいません、あの子男嫌いで」



倖と奥さんの会話を聞きながら、俺の警報はいつの間にか鳴り止んでいた

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