幸せの神様。
ドン…



ドドン…



「何の音?」



「太鼓…」



寝ていたルイが、むくっと起きた



「おっちゃん、下ろして」



とルイが突然言い出して



「あんたは帰れ」



と燿を指差した



「でも、ありがと…」



とボソッと言って歩き出した



「おんぶしなくて大丈夫か?」



「いっぱい寝たけん大丈夫」



橋を渡ながら離れ小島へ



太鼓の音は大きくなっていく



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