幸せの神様。
ふわっと毛布がかけられて、振り向くと愛美さんがいた



「燿は?」



「太鼓の準備に行ったよ」



「燿も叩くの?」



「叩くよー、唯一カッコいいって思う瞬間だけん」



笑いながらルイの傍に腰をおろした



「なぁ…ルイ、どうかしたんやろ?」



ドキッとしたけど、表情に出ないように



「なんで?」



と返事をした



「ずーっと一緒におったとよ?ルイの事ならゆきばぁの次くらいに何でも分かる」



真剣に見つめる目からは、悲しみも見えた気がした



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