幸せの神様。
「なに一人で笑っとるん?」



うっすら目を開けたルイは眉間にシワを寄せて俺を見た



「ゆきさんは何で居場所がバレんのかなって思って」



頭を撫でながら言うと



「そんな事でニヤニヤしとったん?」



眠い目を擦りながら欠伸をした



「ゆきばぁ、玄関に置き手紙していくんよ。ケータイは使い方覚えるの面倒くさいから、でも私はそんな置き手紙、ゆきばぁらしくて好きやけどね」



ニコッと笑うその笑顔が可愛くて、ちょっと赤面しそうになったからそっぽを向いた



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