幸せの神様。
薬指じゃ、サイズが合わなくなった



指輪はキラキラと地面で光っている



「…ごめん」



そう言って拾おうとしたルイより先に俺が拾った



「俺の小指に入った」



付けて見せると



「本当だ、凪指細いもんね」



と愛おしそうに俺の手に触れた



「新しいの、買ってくるからさ。」



ブンブンと頭を振ったルイ



「俺に頂戴?これ」



とさっきの指輪を指さすと、キョトンとして笑った



「いいよッ、大事にせんばよ!!」



って指輪にキスを落とした



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