幸せの神様。
12時少し前に頂上に到着



大きな岩が一つ



そこにルイを座らせる



さすがに疲れて隣に座ると肩を揉んでくれる



「あとちょっとしたら始まるよ、太鼓。ここ真上だけんよく聞こえるの」



「そうなんだ」



「うらっかわは(裏側)、砂浜なんよ。」



ドン…



と音が鳴り響いて太鼓が始まった



目を瞑って太鼓に聞き入るルイ



何度聞いても、胸に響く



今頃、燿も叩いているんだろうか?



何も言葉を出せないような空気の中で、ルイは手をギュッと握ってきた



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